投資詐欺の概要

会社  MRIインターナショナル
代表取締役 エドウィン・ヨシヒロ・フジナガ氏
内容 医療関連の投資
開始 2008年6月(日本で営業開始。設立は1998年)
崩壊 2013年4月
会員者数 8700人
被害額 1365億円

その仕組み

日本では、病院に行って5000円かかっても、実際に払うお金は1500円で済みます。
病院は、3500円を健康保険組合に請求します。

一方、アメリカには健康保険の制度がありません。
簡単な治療であればいいですが、手術となると、何十万も払う必要があります。
このリスクに備え、アメリカの人は民間の保険に入っています。

病院でかかった費用の一部は自分で支払い、残りは保険会社が支払います。

保険会社が病院にきちんとお金を支払えば問題はないのですが、
多くの保険会社がきちんと支払わず、支払われる額は約3割と言われています。

これでは病院が困ってしまうので、MRIインターナショナルが登場します。
MRIインターナショナルがその権利を買い取り、保険会社からお金を回収します。

MARSと呼ばれるこの仕組みに投資することで、年利6%~8.5%で運用ができる
と宣伝されていました。

なぜここまで被害が大きくなったか

一番の理由は、社会的信用を得たから だと思います。
主なものだけでも、以下の通りです。

・毎日新聞への新聞広告
・日経CNBCでのCM
・元宇宙飛行士 毛利 衛さん、アルピニスト野口 健さんを会報誌に登場させる

新聞やTV、そして社会的に地位の高い有名人が出ているとなれば、
誰でも信用すると思います。

悲しい被害とその教訓

被害を拡大させた一因ともなった毎日新聞に以下の記事が載っていました。
はたして、毎日新聞はこの責任をどう考えているのでしょうか。。。。

「私が悪かった。どうか許してください」

子供の教育資金を増やそうと約4000万円を出資した関東地方の40代の女性は、
被害を知った後に無念の言葉を残して自ら命を絶った。

最初は750万円だったが、順調に配当が支払われたため投資額を増やし、
親の遺産も含めほぼ全財産をつぎこんだ。

資産消失が発覚した13年4月26日。
女性は職場にいた夫に「どうしよう、どうしよう」とパニックになって電話してきた。
不眠になり、食事ものどを通らなくなった。

「急性ストレス障害」と診断され入院。
3度目の仮退院中の6月29日、家族が留守の間に自宅で首をつって命を絶った。

「本当につらかったんだなと……」。夫は苦しい胸の内を思いやる。
見つかった手紙には「子供の教育資金を投資に回し、全財産をなくしてしまった。
逃げてしまいたい、消えてしまいたい」とつづられていた。

結果論ではありますが、新聞・雑誌・TV・有名人が関わっている 等々
投資の仕組みより先に社会的信用にかかわる話が出てくる場合は、
詐欺を疑うのがよいと考えています。

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